税理士試験受験生が減っている理由・原因と、ネガティブイメージを払拭するためにできること




税理士試験の受験者数減少の原因と、それに少しでも歯止めをかけるためにできることを考えてみました。

減り続ける受験者数

平成27年度は38,175人、28年度は35,589人、29年度は32,974人、30年度は30,850人。

4年間で20%の減少。10年前と比べるとだいたい半分くらいになってしまっています。

 

公認会計士試験の受験者数は、過去3年で増加しているのに…どうしてこうなった。

 

それだけ魅力のない仕事だと思われてしまっているんだな、と。

「受験者数が減少している」ということ自体はなんとなく知っていましたが、ここまで深刻だとは思っていませんでした。

「ライバルが減ってラッキー」とは思えないんですよね。むしろ、自分が身を置いている業界が先細りしているというのはリスキーに感じます。

受験者数が減少している理由・原因

減っている理由は、おそらく次のような要素が大きいのではないでしょうか。

税理士はAIの発達で無くなる仕事?

数年前から、「税理士(公認会計士)は、AIで仕事がなくなる!」とまことしやかに囁かれています。

雑誌やTVで報じられているのはもちろん、税理士同士が不景気な顔でそういった話をしていることもしばしば。

本当に仕事が無くなるかどうか以前に、業界全体の空気が暗ければ新規参入は増えるはずありません。

税理士事務所のスタッフはもちろん、ネットで情報収集している方は「税理士はコスパ悪いな」と思ってしまうのでは。

独立志向の時代ではない?

他の資格全般と比較しても、他士業と比較しても、税理士資格は「独立できる(しやすい)」というのがメリットです。

そのメリットは現代でも変わっていません(と僕は思っている)。

ですが、この国の経済が悪すぎるからか、世代の特徴なのか、独立志向の方が減っているのかなー、と思っています。


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税理士試験がクソゲー?

税理士試験のクソゲーっぷりが調べればいくらでも出てくるのも原因の一つかもしれません。

基本的に努力が実る試験であることは確かです。

でも、税理士試験にチャレンジするか迷っている人が、問題のひどさだとか、採点基準の不透明さだとか、そういったネガティブな話をネットで読めば「チャレンジしよう」とはならないでしょう。

受験者数減少に歯止めをかけるためにできること

影響力がない個人レベルでも、ポジティブなことを発信するくらいはやっていきたいなと思っています。

AIと上手く付き合ってより良い仕事をする未来

まず、「AIで仕事がなくなる」問題。

本当になくなるかどうかは誰にもわかりませんが、考えていく必要があるのは確かです。

僕自身も、「TPPで税理士資格がなくなる」という情報が出てきたときは不安でした(税理士の仕事が、ではなく、税理士資格自体がなくなる、という論調でした)。

たぶん「AIで仕事がなくなる」と聞かされている方も同じような気持ちでしょう。「じゃあ今勉強しても意味ないじゃないか」と思ってしまうと思うのです。

 

でも、AIについて学んでみると、AIによるコモディティ化と二極化は何も税理士業界に限った話ではなく、世の中のほとんどの仕事に共通の課題だとわかります。

仕事におけるテクノロジー(機械)と人間の構図は、「テクノロジー 対 人間」ではなく、「テクノロジーを使いこなせる人間 対 そうでない人間」です。

(これはAIに限らず、産業革命以後共通の構図だそうです)

 

だったら、「仕事が奪われる」とネガティブに捉えるより、腹を括って「AIを使って仕事をする」あるいは「それでも残る仕事をする」と考えたほうが良いと思うのです。

…難しいですが、少しずつそういった行動をして、発信出来たらと考えています。

 

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独立が全てではないけれど

次に独立。独立が全てではありませんし、独立したからといって幸せになれるとは限りません。

でも、独立できることが、税理士資格の魅力のひとつであることも事実。

独立するメリットや、独立後の人生を楽しんでいることを発信することで、税理士資格取得(そして独立)に前向きになれる方が1人でもいたらいいな、と思っています。

税理士試験

そして、税理士試験。

僕自身、平成26年の法人税法を受験したこともあり、ひどい問題に対する怒りは持っています。帰りの電車で震えが止まらないくらい頭に来てたことを覚えています。

「合格したからもうカンケーねーや」ではなく、問題意識くらいは持ち続けたい(まぁ、ブログかTwitterで書くくらいしかできませんが)。

試験委員の方には、受験生が人生かけてることを理解していただきたいな、と思っています。

 

あと、受験資格って必要なんですかね。

税理士になって良かったと思っている

大変なことも事実ですが、税理士になって良かったと思っていますし、人生が変わったのも事実です。

なので、この業界への恩返しというわけではありませんが、税理士を目指している方が少しでも前向きになれるようなことを発信していけたらと考えています。


[編集後記]

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この記事を書いた人 入野 拓実
独立4年目の31歳。自称「とっつきやすい系税理士」
中小企業やフリーランスの税務顧問、相続税申告のほかに、
自力申告・独立支援・法人化などのコンサルティング業務を行っています。
各種セミナー、執筆実績多数。
1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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