税理士の36時間研修義務について思うこと・自発的な勉強の楽しさ




税理士の36時間研修制度から思ったことをつらつらと。

36時間の勉強が”義務”

税理士は、税理士会が主催する研修を年間36時間受講することが義務付けられている。

税理士が常に自己研鑽を行い、税理士制度の信頼性の向上を図るための制度。

趣旨には賛同するし、それが税理士の義務ならば当然果たしていくつもりでいる。

 

先日、「そういえば36時間研修、あと何時間でクリアなんだろう」と、ふと気になって、確認してみた。

結果はこの画像の通り。

残り73日で28時間の研修を受けなければならない。

「既にクリアしているか、多くてもあと5時間くらいだろう」となんとなく思っていたので、大きな誤算だった。

どうやら、受講時間にカウントされない研修に行っていたり、区切り的に昨年度にカウントされていたりしたらしい(年ではなく年度、だったのはこの時初めて知った)。

 

残り73日間であと28時間。

はっきり言って、憂鬱な気分になった。

自発的にやる勉強は楽しいけれど

僕は勉強が好きだ。少なくとも、嫌いではない。

ただ、それは自発的に行う勉強の場合に限る。

 

自発的に行う勉強は、面白くて楽しい。

自分の興味のあるテーマを、自分の好きな時に好きなだけ勉強することができる。


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自発的な勉強は、勉強している時間そのものが充実している。その上で資格や仕事など、何らかのわかりやすい成果に繋がればもちろん嬉しいけど。

だからこそ、毎日コツコツと勉強をしている。

 

税理士試験に関していえば、長く続く受験期間は辛く厳しいものだった。

ただ、誰かに言われて受験していたわけではない。自分でやると決めて、自分のために受験した。

だから、どんなに辛くても最後まで走り切ることができたし、今思えばあの5年間は自分の財産になっている。

 

あと73日間で28時間。

「勉強しなきゃ…」と憂鬱な気分になったのなんて、学生の時以来かもしれない。

決められた内容を・決められた場所で・決められた時間勉強するというのは、昔から好きではなかったし、賞罰があるのも強迫的で好きじゃない。

研修だって、興味があるテーマや未知のテーマなら自発的に行くし楽しめる。でも、必ずしもそういうテーマばかりではない。

興味があるものだけ選んで行っていたわけだけど、結果としてたった8時間しか消化できていなかった…。


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確かに、やらなきゃいけないことや我慢しなきゃいけないこともあるとは思う。

無料(or数千円)で勉強できる場が設けられていることはありがたいことだとも思う。

ただ、「毎日自発的に勉強してるのにな」って、思ってしまう部分もある。

研修中に寝ている方たちが多いのも、うんざりする要因のひとつだ。やる気のない人たちが多いあの空気は、学生時代の授業中を思い出す。

 

そもそも、僕の地域では研修自体が少ないとか、魅力的な研修がなかったとか、オンライン受講システムが使いにくすぎるとか、ずっと自発的に勉強してるとか、時間に加算されないセミナーにたくさん行ってるとか色々あるのだが、まぁそこは言っても仕方ない。

どうせやらなきゃいけないなら、残り28時間、できる限り興味のあるテーマを全力で勉強するつもりでいる。

強制された勉強を、どうやって自発的に変えられるか・楽しめるか。そういう工夫も必要だろう。

勉強する意味・理由を子どもにどう伝える?

娘もそのうち「勉強、嫌い」「なんで勉強しなきゃいけないの」とか言うようになるかもしれない。

その時になんて言うのがいいのか、今の僕にはわからない。ただ、義務だから・褒められるから・将来のために、というのは少し違う気がしている。

 

3人のお子さんを持つ税理士受験生の友人がいる。

その友人は、日中は仕事、夜は家事育児、深夜と朝方に勉強というライフスタイルを何年も続けている。

我が家は娘ひとりでもてんやわんやだ。協力的な旦那さんがいるとはいえ、彼女の苦労は想像するに余りある。

 

周りの人の話からか、彼女の気迫やひたむきさを感じ取ってか、「ママは凄いことに挑戦しているんだ」ということはお子さんたちも理解しているらしい。

そして彼女は、去年所得税法に合格し、税理士まで残り1科目となった。

彼女が喜んでいる姿にお子さんたちも感動し、尊敬してくれているようだ。

きっと彼女は、今年最後の一科目に合格し、またお子さんたちと喜びを共有するはずだ。

 

ママが努力して、挫折して、それでも折れずにまた努力して、結果を出す。

そんな姿を子供に見せられるのは、親として最高の幸せではないだろうか。彼女のことを羨ましく思う。

そして、勉強する理由の本質もこのあたりにありそうな気がした。


[編集後記]

昨日はオフ。

記事について、twitterで反応いただけることが増えて嬉しいです。ありがとうございます。
自分の意見を書く系の記事の場合、ですます調より常体のほうがいいのかな、と何となく思って今回チャレンジしてみましたが、慣れません…。
印象的にはどうなんでしょうか。

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この記事を書いた人 入野 拓実
独立4年目の31歳。自称「とっつきやすい系税理士」
中小企業やフリーランスの税務顧問、相続税申告のほかに、
自力申告・独立支援・法人化などのコンサルティング業務を行っています。
各種セミナー、執筆実績多数。
1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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