「増税前に買うべきもの」「増税前セール」といった情報が多いので、感じていることを書いてみます。
増税前の駆け込み需要・買いだめを意識していない
あと5日で消費税が複数税率制度に替わり、原則10%に増税されます。
そんなこともあってか「増税前に買うべきもの」「増税前セール」といった情報がとても多いように感じます。
販売戦略としては正しいのでしょうし、とてもたくましいなと(嫌味でなく)。
ただ個人的には、「増税前に買うべきもの」ということはあまり意識していません。
税金を意識しすぎると、失敗をする
「9/30までは8%で変えるけど、10/1からは10%。つまり2%損する」と考えると、
9/30までに買っておきたくなるのはある意味当然かもしれません。
ですが、「だから増税前に買うべき」とは考えずに、
「必要なら買う」「不要なら買わない」とシンプルに考えるようにしています。
中小企業において、「決算前に買い物をして節税」といった手法がとられることがあります。
利益が1,000万円だと法人税が300万かかるわけですが(ざっくり税率30%として)、
200万円買い物(経費になるもの)をすれば、利益も200万円減り、法人税を60万円減らすことができます。
ただ、こういった「節税目的でした決算前の買い物」で買ったものについて、
- 買ったはいいけどあまり使わなかった
- たくさん買いすぎて無駄になった
- 不要なものも買ってしまった
という話を良く見聞きします。
こうなってしまうと節税どころかただの無駄遣いで、会社のお金をいたずらに減らしただけです。
ですから、「本当に必要なものであれば、節税に関わらず買うべき」「不要なものは、節税に関わらず買わないべき」
といったことをお伝えすることが多いです。
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節税は行動原理ではなく結果であるべきかな、と(理想論ではありますが)。
消費税の駆け込み需要においても、似たようなことは起こり得るかなと。
- 家電やPCの早期購入→よく考えたらもっといいものがあった・不要だった
- 日用品のまとめ買い→無駄にしてしまった
というように。
そもそも、家電やPCは入れ替わりも激しく、価格の変動もありますし、
日用品もまとめ買いしたうちの1個でも無駄にすれば2%なんてすぐに吹き飛びます。
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「増税前だから」「8%のうちに」という考えで行動すると、納得のいかない買い物が増えてしまうのではないでしょうか。
増税前に買うべきもの=増税後であっても買いたいもの
そんなこんなで、「増税前だから」「節税になるから」といった理由での行動は、あまり考えていません。
それでもあえて「増税前に買うべきもの」を僕なりに挙げるとするならば、「増税後であっても買いたいもの」です。
8%だろうが10%だろうが関係なく買うもの、
つまり「本当に欲しいもの」「本当に必要なもの」であれば、早めに買っておいて損はありません。
買うか買わないか悩んでいるものを、「増税前だから」という理由で買ってしまうと、
先述した「節税目的での決算前の買い物」の例のような失敗のもとかなと。
お金は大切ですから、税金に振り回されずに欲しいもの・必要なものにだけ使いたいものです。
だからこそ「必要なら買う」「不要なら買わない」とシンプルに考えています。
[編集後記]
昨日は、クライアントと決算前打ち合わせ。
ジム通いの成果か、娘を長時間抱っこ・おんぶしていても疲れにくくなったような…。
最近筋トレが楽しいです。
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1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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