evernote漁ってて思い出したので、登録時研修の時の昔話をつらつらと。
※煽りタイトルっぽくなっちゃってごめんなさい。内容は別に過激じゃないです
3日間の登録時研修
税理士登録をすると、「登録時研修」という研修に参加します。
丸一日の研修が3日間行われ、
- 税理士法
- 租税法概論
- 国税通則法
- 憲法
- 行政法
などについて、界隈では有名な教授たちから学ぶことができます。
僕は2017年10月に登録時研修を受けました。
3日間ともに面白い講義だったのですが、特に3日目が印象に残っています。
講師と国税OBの会話
3日目の講義は、「租税法概論~税務調査~税務訴訟」のような流れで進んでいきました。
超ざっくりいうと、それぞれ
- 税理士は法律家(そしてその意識を忘れがち)
- 証拠を残し、根拠を示し、それにのっとって判断しろ
- クライアントに不服申し立てさせてしまうような仕事は絶対にするな
といった内容だったかと。
その話の流れで、以下のようなやりとりがありました。
講師「この中に、国税OBの先生はいらっしゃいますか」
OB「はい」
講師「今の話のような対応をする税理士に対しては、税務当局としても舌を巻くでしょう?(信頼できるでしょう?というニュアンスが主)」
OB「おっしゃるとおりですね。ただ…そう思わせてくれる税理士先生は、、」
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講師「それほど多くない?」
OB「…はい。」
このやりとりを聞いたときは軽くショックでしたし、今でもよく思い出し、意味を考えます。
本当に「しっかりした税理士は多くない」のか?
本当に「しっかりしている税理士は多くない」かどうか。
実際にはそんなことはないと思いますし、まぁ多少は変な人もいるとも思います。
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「多くない」というのは、このOBの方個人の意見です。他のOBの方や現役の税務職員がどう感じているかはわかりません。
「国税職員」と「税理士」の立場の違い、「公務員的発想」と「ビジネス的発想」の違いもあるでしょう。立場や目線が違えば感じ方が異なる部分もあるはずですので、どちらが正しいと一概には言えません。
僕個人としては、この話の流れでいうところの「しっかりした税理士」であろうとしているつもりです。
もちろん至らない部分も多いのですが、先ほどの研修で言うところの「法律を読んで判断し、その根拠と証拠を示せるように」といったことくらいはしています。
友人・知人にも「しっかりした税理士」が多くいますし。
そういう意味では、25歳くらいの頃勤めていた事務所の所長はめちゃくちゃしっかりしてましたね。人間的には大嫌いでしたが。
このできごとがあってから、実際にどうかはさておき、「税務署側にそう思われているかもしれない」ということは今でも意識しています。
もちろん「税務署の目を気にしてどうこう」という意味ではなく、「税理士として背筋を伸ばす」という意味です。
税理士法第1条の「独立した公正な立場において」という一文が好きです。
「税務当局、あるいはクライアントのどちらかに肩入れすることなく、あくまで法律を基準に判断し、その判断に責任を持つ」ということだと思っています。
その姿勢こそが結果的に、クライアントからも税務当局からも信頼されることに繋がるかな、と考えています。
(そしてその姿勢を貫くためには、強くならなきゃいけないよなぁと。いろんな意味で。)
「税理士とは何か」ということを自分なりにしっかりと考えるきっかけにもなり、僕にとっては印象深いエピソードでした。
何を伝えたいのか、単なる思い出話なのか、まとまりませんでしたが…。
[編集後記]
昨日は、引き続き年末調整を。
娘が発熱。夜間病院に行ってきました。
薬飲んで治ればいいのですが…。
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1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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