【感想】超AI時代の生存戦略(落合陽一)に学ぶ、フリーランスの生き方・働き方




今更ながら、落合陽一さんの[超AI時代の生存戦略]という本を読んだ。

この本は、2045年に起こると言われているシンギュラリティ、その前後における「生き方・働き方・生活習慣」ついて書かれている。

ただし、内容は結構難しい。一度読んだだけではしっくりこない部分も多かった。

「こういう時は、こうすればいい」という内容はほとんど書かれていない。これからの世の中の流れの大枠を読み解いた上で、今後重要になる「生き方・働き方・生活習慣」を考察していく本だ。

要は、ビジネス書にありがちなハウツー本ではなく、フレームワークを提示する本だった。

具体的な思考と行動のアップデートは自分でやっていく必要がある。

以下、自分なりのアップデートの方向性を書いてみる。

ワークアズライフって結局何なんだろう

この本の一番大きなテーマは「ワークライフバランスからワークアズライフへ」って部分だと思う。

じゃあワークアズライフとは何ぞやっていうと、いまいちピンとこない。

 

定義的には「差別化した人生価値を用いて利潤を集める生き方」って書いてある。よくわからない。

もう少し読み進めてみると、ワークライフバランスとワークアズライフの違いは、取るべきバランスの基準をどこに置くか、

  • ワークライフバランス=時間の区切り
  • ワークアズライフ=報酬とストレス

と。これならまぁなんとなくわかる。

 

仕事と生活を分けるのではなく、一体として考えて全体でストレスコントロールする。

要は、ストレスコントロールさえできていれば24時間働き続けても良い、むしろ、純粋な仕事も趣味も生活も全てがワークになる、ライフとしてのワーク、ワークとしてのライフという感覚が理想。


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ブロガー的に言えば「遊びも私生活もネタにする」っていう感覚と似ているかもしれない。

「能力的に取り換え不可能な人類が存在しなくなったら、趣味ぐらいしか差が見えなくなる」という章では、

コンピュータには趣味性がないからだ。
コンピュータは限りなく透明になろうとする圧力がある。
それとは異なり、人間は透明なところに趣味性を付けて行動していく。
「色が付いた趣味というのは何か」というのを見極めておかないと、シンギュラリティ化していく合理性に吸収されてしまう。
つまり、ものごとには透明性と趣味性があって、人間だけが個人の色を付けていくことができる。

とも書かれている。

 

シンギュラリティの流れでどんな仕事もコモディティ化(一般化)が加速していくと、趣味性とか、人間性とか、そういうところでしか差がつかなくなる。

だから、自分という「個」を見せていくことで代替されないようにしていく。

これくらいはなんとなく理解できる気がする。

 

例えば、ブログで税金や経理についての記事を書く時も、情報の正確性だけではなく、文章力とかキャラとか体験談とか、何かしらの「個」を出していく必要があるんだと思う。

情報の正確性だけで勝負してしまうと、資本力のある会社が運営しているメディアに数で押されたらひとたまりもない。

代替性のある仕事は資本や機械に飲み込まれるって意味で、そういうのもコモディティ化の流れってことなんだと思う。

 

埋没しないための方法を考え、実践し、どこかしらで尖らないといけないんだろう。

もちろん尖るためには磨くことも必要だろうし。

個を出していくことが埋没しない方法だし、それ自体が仕事ならばストレスコントロールもしやすい。ワークアズライフの僕なりの解釈はこんな感じ。

 

情報に対するアプローチ

情報に対してのアプローチについても色々書かれていて、

あと、専門家ならその専門のことはいつもチェックしておく。そして、自分が専門的に知っていてメディアとして発信しないといけない情報が一人一人あるわけだから、そうすることを欠かさない。


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この辺りは僕はできていなかったと反省した。

アンテナを張って、旬な情報を発信していけたらと思う。

サーベイ(調査や測量)は、これから先、ビジョンと同様に大切だ。
(中略)
自分がやっていることに近しい分野のことは、よく知っておかなくてはいけない。

税理士業界に関しては、自分と近いスタンス(一人でやっている)で働いている人のことしかチェックしていなかったけど、

今後は色んな同業者が何をやっているかを探ってみようと思う。

 

100人いれば100通りのトップの取り方=ニッチがある

前提として、資格業はレッドオーシャン(競争が苛烈)な分野だと書かれていた。

税理士業界なら、いわゆる税務顧問業っていうのは税理士の多くがメインにしている業務だし、相続税申告業務は基礎控除減額以後、競争が激化した。

 

資格業としての仕事をしながらブルーオーシャン(競争がない)にたどり着きたいなら、「ニッチな分野でトップになること」が大切なのだと感じた。

資格は最低保証(生活ではなく、他人に対して能力を保障するもの)でしかない。それだけだと代わりはいくらでもいるので、価格競争に勝てなければ飲み込まれてしまう。

そこから何らかの分野でトップであることを示さなければならない。

ニッチな栄誉を貰っていれば、とりあえず居場所は確保される。
そして、「世界的に優秀な賞をもらった人」と「日本で優秀な賞をもらった人」の違いは、大は小を兼ねる面もあるけれど、日本で賞をもらった人は、「じゃあ、日本のローカライズなら任せてください」と言えばいい。これだけで十分に強い。

(中略)

特定の業界でしか通用しないところで貰った賞のほうが、その業界では強いかもしれない。
要するに、強い順にタテに並んでいるわけじゃなくて、種類別にヨコに並んでいるわけだ。

例えば、大規模税理士法人と僕のように一人で働いている税理士では、戦っているフィールドが違う。

フィールドが違う以上直接対峙することはないので、自分のフィールド内での戦闘力だけを高めればいい。

(前述の通り、動向を調べることは大切だと思うけど)

 

そして、ニッチであればニッチなほどコモディティ化に耐性があるし、ニッチな分野のトップを複数とることが大切なんだと思う。

それが結果として、トータルで考えたときに価値が高くなる。

 

この発想は、ブログ運営におけるロングテールSEOと似ているかもしれない。

たとえば、[税理士]というワードで検索ランキング1位を取るのは難しいけど、[柏 税理士][20代 税理士]なら、その確率はグッと上がる。

さらに、[柏 20代 男性 怖くない 税理士]、という風に細分化していく。

ニッチなワードで1位を取れることが増えれば、結果としてブログ全体が強くなる。

ファッションと平均値

ちょっと面白かったのが、ファッションは手っ取り早く平均値から抜け出す方法だと書かれていたこと。

浮いていることを気にしない、好きな服を買う、そういったことの積み重ねがとても大切だ、とも。

 

落合氏はヨウジヤマモトの服が好きらしく(わかる)、ずっと着ているらしい。

僕の場合、スーツは税理士会の仕事や税務調査の時くらいしか着ない。

普段の仕事の時はいわゆるオフィスカジュアルで、まぁ無難なファッションにしているんだけど、キャラ付けとして確立できるのであれば好きな服を着ても良いのかな、と少し思った。

そもそも髪の色をしょっちゅう変えたりしている時点でアレなのかもしれないけど…。

 


[編集後記]

昨日は、確定申告の無料相談会で野田市へ。税理士会の仕事です。
去年より人数が多かったような。

通勤の満員電車以外なら、電車の中の時間は割と好きです。
娘も大人しくしてくれるし、読書できるし。

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この記事を書いた人 入野 拓実
独立4年目の31歳。自称「とっつきやすい系税理士」
中小企業やフリーランスの税務顧問、相続税申告のほかに、
自力申告・独立支援・法人化などのコンサルティング業務を行っています。
各種セミナー、執筆実績多数。
1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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