読んだ本について、久しぶりに記事にしてみます。
「売上を減らそう」という本が素晴らしかったのです。
京都の「佰食屋」という1日100食限定、ランチのみ営業時間3時間半というスタイルで営業しているお店…といった本の概要や感想についてはAmazonなどのレビューに譲るとして、僕自身がヒントを得た部分についてまとめてみます。
「収入に上限を決める穏やかな成功」という一文
この本で一番刺さったのが、「収入に上限を決める穏やかな成功」という一文です。
「もっと長時間営業して、もっと売ればいいのに」という周りの声(あるいは自分の心の声)があったとしても、「これ以上は売らない」「これ以上は働かない」と決めること。
そうやって自分の収入に上限を決めることで、お金と時間・仕事とプライベートのバランスが取れる=納得のいく人生を送ることができるということです。
逆に言うと、「その上限までは、効率的に・かつ持続的に稼ぎ続ける。そのための努力を惜しまない」ということでもあると解釈しました。
言葉で読むだけだと簡単そうです。
独立する理由として、「ほどほどに稼ぎたい」「プライベートを大切にしたい」といったことを挙げる方も多いでしょう。
ですが、僕はそれを実行する難しさを知っています。というか、直面しているところです。
「ほどほどに稼ぐ」はめちゃくちゃ難しい
僕はコンプレックスの強さからか、若さからか、欲が人より強いのか、自己実現欲求からか、不安だからか、あるいはそのすべてなのかわかりませんが、
「もっともっと稼ぎたい」「もう少し売上があればな」と考え続けてしまいます。
独立前に思い描いていた「ほどほどの稼ぎ」は達成しましたし(本当に「ほどほど」です)、プライベートの時間をより多くすることもできるはずなのですが、「もっともっと」という思いはなかなか消えません。
このような記事も書きました。
独立後、食べていけるようになった後の苦悩について自分語りします
「もっともっと、を追い続けて満たされることはないんだろうな」と薄々感じている中、「収入に上限を決める」という一文がブッ刺さりました。
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人それぞれ理想とする人生は違います。そして、そのために必要なお金も、500万円、1,000万円、2,000万円と人それぞれでしょう。
大切なのは「自分にはいくら必要なのか」を考え尽くし、それ以上は稼がないことなのかもしれません。
理想を達成するだけの収入があっても、さらに「もっともっと」とお金を追いかけ続けると、今度は理想が遠く離れていってしまう。
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「お金から自由になる」って、そういうことなのかなーと。
「働く時間を決める」ことを考えたことはありましたが、「収入に上限を決める」という考え方は目から鱗でした。
「これ以上は売らない」こと、そしてその金額までの最短効率を目指すこと。この本をきっかけに、真剣に考え始めたところです。
「商品力が高い」ことはもちろん、「メニューを絞る」ことも大切
さて、そもそも「佰食屋」さんが「穏やかな成功」を達成できているのは、「行列ができる人気店」だからというのもありそうです。
「これ以上は売らない」と矛盾するようですが、人気があれば、設定した上限の収入を達成し、かつ最短効率を目指す上で有利になります。
本を読んだところ、「佰食屋」さんは味とコスパにかなりの自信を持っているようですし、マーケティングにも力をいれ、事業の持続可能性を重視している印象を受けました。
確かに商品力と販売力がなければ、「これ以上は売らない」という戦略は取れないかなと。
僕に置き換えると、「スキルアップのための努力と、ブログの継続は欠かせないな」と思った次第です。
(今でも欠かしてませんが)
あと面白いなと思ったのは、「メニューが3品しかない」こと。
メニューを絞ることで、
- お肉をお店で捌く手間暇(精肉済みのものを仕入れると仕入値が上がるそう)
- 毎日使う分量が決まっているのでフードロスがなくなる
といったメリットがあるそうです。
僕の仕事においては「仕入=勉強」であり、「メニュー=対応範囲」です。
仕入=勉強は、「絞る」ことが欠かせません。すべての分野を知り尽くすことは不可能だからです。そしてそれはメニュー=対応範囲に直結します。
税理士業界で言えば…
個人事務所であれば、「基本をしっかり、浅く広く、オールラウンダー」といった方が多いでしょうし、
大手であれば、部署ごとに棲み分けされていることが多いので、ひとつのことを突き詰める方も多いでしょう。
僕自身も、何を勉強するのか?を考え続け、できる限りロスなく成果に繋げたいところです。
まとめ
「働き方の形は自分の人生に照らし合わせて決めることができる」というのが、この本の最大のメッセージだったように思います。
気になった方は、読んでみて頂ければと思います。
[編集後記]
先週金曜日は、娘の発熱のため軽めに。
土日も娘につきっきりでした。40度近くの熱でさすがにぐったりしており、かわいそうでした。
…今日はすっかり元気で、僕の背中の上で飛び跳ねてましたが。
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1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
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