「ぶっちゃけバレない」けど経費をごまかさない理由




経費については、「バレる」「バレない」ということは考えずに、機械的に処理するようにしています。

ぶっちゃけバレない、少額のプライベート出費

以下は、とある日のfreeeの取引登録画面です。
モバイルSuicaでお金を払ったものがいくつか表示されています。

このうち、

  • 9/17の物販:駅の自販機でミネラルウォーター購入
  • 9/22の秋葉原⇔柏間:秋葉原に遊びに行った時の電車代
[/asie]

これらのものは「経費にならないもの」です。

 

とはいえ、これらのものを経費にしたとしても、税務署にバレる可能性は低いでしょう。

確定申告書には、「旅費交通費 200,000円」という風に1年間の旅費交通費のトータルが載るだけだからです。
何月何日に、どこに行くために、いくら使った、という明細がわかるわけではありません。

 

仮に税務調査がきたとしたら、明細を見られることになりますが、
見られたからといって指摘されるかどうか、というのはまた別の話です。

このような少額の経費にまで気が回らない場合もありますので。

 

もちろん、だからといって経費にしていいわけではありませんし、
僕も先述したものについては経費にしていません。

freeeの予測で「旅費交通費」となっていますので、そのまま仕訳登録してしまえばラクではあったのですが。

バレる・バレないにかかわらず経費にしない理由

僕は経費に関して、次のような考え方を持っています。

小は大を兼ねる

100円、200円といった少額であっても、きっちり分けるべきだと思っています。

一度基準がブレてしまうと、そのうち大きな金額でも曖昧な判断をするようになってしまうからです。

仮にバレたら、かえって損をする

勤務時代にお客様によくお伝えしていたのは、「ズルをするとかえって損をするようにできている」ということです。

仮に調査で指摘されたら、本来払うべきだった税金に加え、過少申告加算税、延滞税、重加算税といった罰金も取られるからです。
最初から誠実な申告をしておくほうがマシです。


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(「いくらくらい罰金がかかるか」ということはあえて申し上げません)

税理士としてクライアントに示しがつかない

やはり「税理士だから当然」という想いもあります。

人として・職業倫理としてというのはもちろんですが、何より、お客様に示しがつかないかなと。

お客様の帳簿をチェックするときには「アウトな経費がないか」ということも判断するわけですが、
自分がやっていないことをお客様に対して求めるのは違うと思いますし、その判断にもブレが出てしまうでしょう。

(脱税行為で懲戒処分くらうなんて絶対嫌ですしね…)

面倒臭い

何より、プライベートのものを経費にするのは面倒です。

  • 仕訳登録する手間が増える
  • 罪悪感による精神的負担

といったものを抱えるくらいなら、やらないほうがマシです。

 

この仕事をしていると、「お金の怖さ」が染みつきます。

勤務時代にそれなりに修羅場をくぐった中で感じたのは、「悪銭身に付かず」という諺は割と当たっているということ。

そういったことをする方は、必ずトータルで損をしていました。
(独立してからはそういったことから距離を置けて本当に嬉しいです)

だからこそ、お金に関しては特に、誘惑に負けない自制心が必要だと考えています。

 

僕自身、法人税や個人住民税、社会保険料の負担を「キツいなぁ…」と感じますので、気持ちが全くわからないわけではありません。

ですが、先述した経験から「きれいなお金を気持ちよく使うのが一番」と思っているので、判断に迷うことはありません。

お金は金額以上に、手に入れた過程が大切です。

売上や経費やプライベートだけではなく、納税資金までコントロールしてはじめて「お金を管理している」と言えます。

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[編集後記]

昨日は、法人決算を中心に。

昨日家に帰ると、娘がお弁当箱を自分で洗っていました。
妻に教えてもらいながらとはいえ、すごいなと。自分でできることが日に日に増えていて羨ましいです。

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この記事を書いた人 入野 拓実
独立4年目の31歳。自称「とっつきやすい系税理士」
中小企業やフリーランスの税務顧問、相続税申告のほかに、
自力申告・独立支援・法人化などのコンサルティング業務を行っています。
各種セミナー、執筆実績多数。
1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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