勘定科目のセオリーと一覧表|フリーランス・小規模法人向け




勘定科目の基本的な部分についてまとめてみます。

勘定科目にルールはない

「○○ってどの勘定科目で処理すればいいですか」という質問を受けることがあります。
「○○ 勘定科目」といった検索キーワードでブログにいらっしゃる方もそれなりに多いです。

特に経費の勘定科目について悩む方が多い印象です。

 

ただ、誤解を恐れずに言えば、「勘定科目にルールはありません」。

ボールペンは、消耗品費でも事務用品費でもどっちでもいいし、
ガソリン代は、旅費交通費でも燃料費でもどっちでもいい。

何なら、オリジナルの勘定科目で処理したって別に構いません。

「経費」として処理する以上、どの勘定科目を使っても、利益は変わらないからです。

ルールはないけどセオリーはある

ただ、ルールはないけど、セオリーはあります。
以下のようなものです。

言葉としてしっくりくるものを選ぶ

勘定科目は、言葉のイメージとしてしっくりくるものを選ぶことが大切です。

ガソリン代を「旅費交通費」「燃料費」として処理するのは、どちらも正解ですが、
「交際費」は明らかに違うよね、という感覚です。

誰が見ても納得できるもの、奇をてらわず普遍的なものを使うことが大切です。

一度決めたら続ける

ガソリン代を「燃料費にする」と一度決めたら、燃料費で処理し続けましょう。

今年は燃料費、来年は旅費交通費、というのはよろしくありません。

データを見た時に、比較ができなくなってしまうからです。

雑費は使わない

何でもかんでも雑費にしてしまうと、決算書を見てもパッと見で何につかったかわかりませんし、外部の印象も悪くなってしまいます。



雑費は基本的に使わないことをオススメします。

現金はなるべく使わない

現金も使わないほうが良いです。残高管理が面倒なので。

経費の支払は、法人は「役員借入金」、フリーランスは「事業主借」という科目を使いましょう。

個人の財布から立て替えた、という意味になり、現金の残高管理は不要になります。

(飲食店や美容室など、現金商売の場合は現金を使うしかありませんが)

「勘定科目の区分」だけは守る

ただ、勘定科目の区分だけは守る必要があります。

勘定科目は、大きく以下の4つに分かれます。

  • 資産(お金、売掛金など)
  • 負債(借金、未払金など)
  • 収益(売上など)
  • 費用(経費など)

マズいのは、この区分を間違える場合です。

例えば、30万円以上のPCを買ったら工具器具備品(資産)として処理すべきですが、
これを消耗品費(費用)として処理するのは間違い、ということになります。

区分別の勘定科目一覧表

フリーランス・小規模法人のための基本的な勘定科目を、
4つの区分ごとに一覧にしてみました。

できるだけ一般的なもの、かつ、勘定科目を少なくすることを意識してみました。


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資産

現金(事業主借や役員借入金で代用可)レジや金庫、サイフの中の現金
(現金商売以外はなるべく使わない)
普通預金銀行口座
売掛金未回収の売上代金
商品棚卸在庫
前払金モノの購入代金を先払いした場合
前払費用継続サービスの代金を先払いした場合(家賃など)
工具器具備品10万円以上のモノ
車両運搬具仕事用の車、バイク
事業主貸(フリーランスのみ)事業用の口座から生活費を取った場合

 

負債

買掛金未払いの仕入れ代金
未払金仕入以外で、モノを後払いで購入した場合(固定資産、広告費、クレジットカード代金など)
未払費用継続サービスを後払いで購入した場合(税理士顧問料など)
未払法人税等(法人のみ)法人税の未払分
未払消費税等(消費税の課税事業者かつ税抜経理の場合のみ)消費税の未払分
預り金従業員の給与に対する源泉所得税・社会保険料・住民税、
税理士報酬に対する源泉所得税
短期借入金借入金のうち、1年以内に返済する元本部分
長期借入金借入金のうち、1年を超えて返済する元本部分
役員借入金(法人のみ)会社の経費を個人のお金で立て替えた場合
事業主借(フリーランスのみ)経費をプライベートのお金で立て替えた場合

 

収益

売上高本業の売上
雑収入本業以外の売上
受取利息(原則法人のみ)銀行預金の利息(個人事業主は事業主借で処理)

 

費用

仕入商品の仕入
役員報酬(法人のみ)役員に対する給与
給料手当従業員(役員以外)に対する給与
法定福利費社会保険料の会社負担分、労働保険料
福利厚生費従業員に一律で支給するモノ、サービス、忘年会、歓迎会など
広告宣伝費求人、チラシ、DM、HP作成代、Google広告など
交際費接待、お中元、お歳暮、香典、お祝い、ゴルフなど
会議費打ち合わせ代、カフェ代、1人5,000円以下の飲食代など
旅費交通費電車バスタクシー通行料、ガソリン代、コインパーキング代、出張手当
通信費携帯代、固定電話代、切手代、宅配便代、ネット代など
消耗品費10万円未満のモノ(備品)全般
修繕費固定資産や備品を修理した時
(20万円以上の場合は固定資産になる場合もある)
水道光熱費水道代、電気代、ガス代など
支払手数料振込手数料、仲介手数料、税理士報酬、コンサルタント料
ネットサービス全般(evernote、サーバー代など)
租税公課印紙代、謄本
税金全般(自動車税、固定資産税、税込経理の場合の消費税)
※所得税、住民税はこれに含まれないので注意
減価償却費資産を経費化する時に使用
保険料損害保険料、車両保険料など
※社会保険料、労働保険料は含まれないので注意
外注費外部へ業務委託をした場合の報酬
リース料仕事に使う備品などのリース代金
地代家賃家賃、駐車場などの代金
諸会費税理士会、商工会等、所属している団体の会費
新聞図書費本、新聞代
研修費セミナー代、教材費など
法人税等法人税の中間納付分、期末に未払計上した法人税

悩んだら、いったん「仮払金」で処理しておく→後からまとめて修正、という方法がおすすめです。


[編集後記]

昨日は、クライアントの月次チェックを中心に。

「おおきく振りかぶって」を再読しています。
純粋に野球漫画として面白いなぁと。三橋のヘタレっぷりにイライラしますが…。
ヘタレ主人公ってあまり好きじゃないのかもしれません。
かといって大正義主人公もそれほど好きではなく、ダークヒーローが好きです。

この記事を書いた人 入野 拓実
独立3年目の30歳。自称「とっつきやすい系税理士」
『得意分野⇒フリーランスの法人化/中小企業の経営分析/自力申告サポート/独立起業支援』
ブログは平日毎日更新。遠方・スポットにも対応。セミナー自主開催。
1989.3.6生まれ。妻・娘(3歳)と3人暮らし。
エンジョイゲーマー・音楽オタク。基本カジュアル。
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ABOUTこの記事をかいた人

音楽オタクで一児のパパな30歳の税理士。 遠方の方やスポットのご相談にも対応しています。 得意分野 → 法人成り・財務分析・残るお金を最大化するためのアドバイス。 ブログは平日毎日更新、フリーランスや社長向けの財務・経理や、自分のワークスタイルについて書いています。