ニコチン依存症は副流煙でも再発する、という仮説




ニコチン依存症と副流煙の関係について、何の根拠もない仮説を書いてみます。

リセット禁煙のすすめ

禁煙本の金字塔、[リセット禁煙のすすめ]。
禁煙セラピーよりもわかりやすく、ロジカルで、効果がある本です。

この本では、「失楽園仮説」という理論に基づいて、ニコチン依存症のメカニズムが解説されています。

僕はこの本を、5年ほど前に読みました。
結果この本だけでは辞められず、禁煙外来のお世話になって禁煙しましたが…。

ニコチン依存症のメカニズム、失楽園仮説

そもそも、タバコを吸って「美味しい」「落ち着く」と感じるのはなぜでしょうか。
それは、[ドーパミン]という脳内物質が出るからだ、と言われています。

ドーパミンは、食事、金銭的な報酬、魅力的な人、家族の笑顔など、
幸せや安らぎを感じるときに出てくる脳内物質です。

このドーパミン、タバコを吸ってニコチンを摂取すると、強制的にドバドバ分泌されます。
だから、タバコを吸うと美味しい、落ち着く、と感じるわけです。

 

「幸せを感じる脳内物質を出してくれるなんて、タバコはなんていいものなんだ」
…とはなりません。

ニコチンで無理やりドーパミンを出すことを繰り返していると、
「ニコチンがないとドーパミンが出ない」という状態になってしまうからです。
(覚せい剤やアルコール依存のメカニズムも、基本的には同じだそうです。専門的には、代償性感受性低下、というらしい)

 

「ニコチンがないとドーパミンが出ない」ということは、どういうことか。
日常における幸せや安らぎを感じにくくなってしまう、ということです。

タバコを吸う人は、吸わない人に比べて、ドーパミンの反応が弱いそうです。
つまり、美味しいものを食べたり、家族と笑い合っている時の幸福度が低くなるわけです。

タバコを吸うから落ち着くのではなく、タバコがないと落ち着けない、というのがニコチン依存症の実態でしょう。
だからこそ、タバコがやめられなくなるわけです。


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このあたりについては、この本でも詳しく書かれています。

禁煙は一生続く

禁煙とは、脳がニコチンに頼らずにドーパミンを出せるように治すことでもあるわけです。

依存症全般に言えることだそうですが、
一度依存症になって弱った脳は、元には戻らないそうです。


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もちろん禁煙している限りは正常な状態なのですが、
1本でも吸ってしまうと、またすぐにドーパミンの反応が弱くなり、依存症の状態に戻ってしまう、と。

(回路のようなものが残り続けてしまうそうです)

 

「節税」「減税」については日々考えていきたいものですが、タバコについて「節煙」「減煙」という選択はありません。
あるのは一生涯続く「禁煙」のみです。

「こんなに長期間禁煙できたんだから、1本くらい吸っても大丈夫だろう」と思って1本だけ吸った結果、
すぐに元の本数に戻ってしまった、というのは禁煙失敗あるあるではないでしょうか。

副流煙でも依存症再発?

で、この「1本でも吸ったら元通り」というのは、副流煙でも同じことが起こりうるのでは、と考えています。
科学的な根拠は何もない、素人の仮説ですが。

僕は完全禁煙して3年ほどが経ちますが、未だに、

人がタバコを吸っているのを見たとき
タバコもくもくのお店に入った次の日

などに、無性にタバコが吸いたくなってしまうことがあります。

 

これが何故なのか、よくよく考えると、
副流煙からニコチンを摂取したことで、脳のドーパミン神経が弱ってまた依存症に戻りそうになっているのでは?
と考えるようになりました。

当初は「周りで吸われるとつらいよなぁ」としか思っていなかったのですが、
副流煙とはいえニコチンを摂取してしまっている以上、あり得ない話ではないかなと。

そんなこんなで、タバコの煙は極力避けています。
アイコスなら良いんでしょうけど。


[編集後記]

昨日は、決算の打ち合わせを中心に。

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この記事を書いた人 入野 拓実
独立4年目の31歳。自称「とっつきやすい系税理士」
中小企業やフリーランスの税務顧問、相続税申告のほかに、
自力申告・独立支援・法人化などのコンサルティング業務を行っています。
各種セミナー、執筆実績多数。
1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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