相手にわかる言葉で話すようにしているのは、「これ打ち出しといて」と言われて意味がわからなかったから。




相手によって使う言葉を変えています。

「これ、打ち出しといて」

税理士事務所に勤めだしたばかりのころ、上司に「これ、打ち出しといて」と言われたことがあります。

僕は「打ち出す」という言葉の意味が分かりませんでした。

 

少し考えても答えが出なかったので、隣の席の先輩に「打ち出すって、どうやるんですか?」と聞くと、

その先輩も驚いた顔で「そんなことも知らないの!?」と。

 

「もしかしてめっちゃ恥ずかしいこと聞いてしまったのかな」と思って少し落ち込みかけたのですが、

先輩に呆れながら「CtrlキーとPキーを同時に押してごらん」と言われ、ズッコケました。

 

どうやら「打ち出す」とは、「印刷する」という意味だったようです。

(お前がものを知らなすぎるだけだろ、というご指摘はごもっともです)

相手にわかる言葉で話す

それ以来僕は、

  • 相手に伝わる言葉で話す
  • 自分にとって当たり前のことを知らなくても驚かない、怒らない

ということを意識するようになりました。

言葉は伝わらないと意味がないからです。


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特にお客様と接する際は、自分の頭の中をそのままアウトプットしないように気を付けています。
(ブログを書くときもそうです)

会計税務は専門用語のオンパレードですし、言い回しも難しいですから。

そして何より、会計税務を理解することは難しいので、一度の説明で完璧に理解して頂けることは多くありません。


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だからこそ僕は、

  • 専門用語を一般的な言葉に言い換える
  • 専門用語の意味を伝える
  • 何度同じことを聞かれても怒らない
  • 基本的なことを聞かれても驚かない

といったことを意識しています。

 

大切なのは「お客様にわかる言葉で話す」ということなので、会計への理解が深いお客様の場合は専門用語をガンガン使ってもいいわけです。

自分の専門分野をお客様にどう伝えるか。考えても考えすぎるということはありません。

(ちなみに「打ち出す」というのは昔は一般的な言葉だったようですね)


[編集後記]

昨日は、クライアントと月次打ち合わせ。
毎回お子さんとも会えて楽しいです。

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この記事を書いた人 入野 拓実
独立4年目の31歳。自称「とっつきやすい系税理士」
中小企業やフリーランスの税務顧問、相続税申告のほかに、
自力申告・独立支援・法人化などのコンサルティング業務を行っています。
各種セミナー、執筆実績多数。
1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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