損益分岐点売上高を使って、「自社の収益性にどれくらいの余裕があるか」を計算することができます。
今回は、損益分岐点比率と安全余裕率という指標について解説します。
損益分岐点比率とは?
損益分岐点比率とは、実際の売上高からみた損益分岐点の高さです。
以下の算式で計算します。
この計算結果が意味するのは、「現状の売上高から何%売上がダウンしてもトントンでいられるか?」ということです。
例えば、損益分岐点比率が75%の場合、あと25%の売上ダウンで利益が0ということになります。
この数字は低ければ低いほど安全で、売上が落ち込んでも黒字をキープしやすいということがいえます。
実際に計算してみよう
簡単なサンプルでシミュレーションしてみましょう。
この会社は限界利益率が2千万/5千万で40%です。
損益分岐点売上高は、15,000,000(固定費)÷40%(限界利益率)=37,500,000円。
損益分岐点比率は、37,500,000/50,000,000*100=75%です。
つまり、あと25%売上高がダウンしてしまうと利益が0になります。
実際に25%ダウンした場合の売上高は37,500,000円で、
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変動費も比例して減少し、固定費はそのまま。
利益は0(損益分岐点)となりました。
安全余裕率とは?
損益分岐点比率を逆から見た指標が、安全余裕率です。
安全余裕率は、
で求めることができます。
損益分岐点比率が75%なら、安全余裕率は25%です。
安全余裕率と損益分岐点比率を足すと、100%になります。
こちらは高ければ高いほど経営状態に余裕があるということになります。
どちらか一つを覚えておけば(使えば)いいでしょう。
何%くらいを目指せばいいのか?の目安
自分の会社がどのくらいのレベルか?どこを目指すか?の目安ですが、
損益分岐点比率であれば、一般的に以下のようにいわれます。
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- 100%超…赤字
- 91%~100%…要注意。損益分岐点ライン
- 81%~90%…普通。最低限
- 61%~80%…優良。目標ライン
- 60%以下…超優秀。理想
まずは、80%以下(安全余裕率であれば20%以上)を目指すと良いでしょう。
[編集後記]
昨日は、午前中は事務所内作業。
午後は、美容室へ。
マリオカート元日本代表美容師のB!KZOさんにカットして頂きました。
カットやカラーがバッチリ決まったのはもちろん、マリオカートを教えてもらったり、フリーランス同士ならではの話をしたり、とても良い時間でした。
カラー液剤の放置中も隣にいてくださり、ずっとお話しできたのがうれしかったですね。
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自力申告・独立支援・法人化などのコンサルティング業務を行っています。
各種セミナー、執筆実績多数。
1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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