【ひろゆき働き方完全無双感想】独立後フリーランスがブラックに染まらないためにできること




ひろゆき氏の[働き方完全無双]を読んだので感想と備忘録を。

ブラック企業との戦いは、フリーランスになってからも続くんだな、と。

外注・業務委託はブラック企業の抜け道

[ブラック企業から身を守る方法、まとめといた]という章で、[個人がブラック化するかも?]という項目があった。

ブラック企業の標的が、従業員(内部)から外注先(外部)に変わっていくかも、という内容だ。

 

例えば、残業代。

従業員に残業代を支払わなければアウトだけど、外注先となればそういった制約はなくなる。

成果に対する報酬さえ払えば、かかる時間や生活に責任を負わなくて済む。

雇用者と労働者っていう関係性ではなく、あくまで企業間取引だからだ。

契約で報酬や納期について合意している以上、ブラック企業並の待遇、あるいはそれ以下でも文句は言えなくなってしまう。

 

ひろゆき氏は「未来の話」「こういう風になっていくと思います」という書き方をしているけど、僕はこの流れは既に始まっているように感じる。

近年のフリーランス歓迎、副業歓迎の流れも、企業側が都合の良い外注先を探しているように感じることすらあるくらいだ。

仕事柄フリーランスや社長と話をする機会が多いけど、職種によってはかなりの無茶を元請(大企業)から要求されているようだ。

かといって値段を上げれば、仕事を依頼してもらえない。負のスパイラルだ。

僕は特に、[業務委託]や[請負]といった形態の仕事がこういう流れになっているように感じる。

 

ブラック企業叩きやコンプライアンスが厳しくなっている昨今、企業は自社内部では問題を出さないようにルールを守るし、この流れは加速していく。


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それ自体は素晴らしいことだけど、その捌け口としてフリーランスが使われるんじゃ、根本は何も解決していない。

僕たちフリーランスはそのあたりの対策を考え、自衛をしていかなければならない。

個人のブラック化を避けるためには

自分自身をブラック化させない方法として、この本では以下のように書かれている。

それを避けるためには、第1章で紹介した、「手離れよく仕事をすること」を身に付けるということと、あとは、得意先の言うなりにならない関係を築くことです。

「生活のためにイヤな得意先の仕事も引き受けなくてはいけない」という状態にしないことです。

そのために元をたどると、生活レベルを上げないことや、仕事相手を選ぶ基準を設けておくことをしておきましょう。

ちょっと要点をまとめて、自分なりの考えを書いてみる。(「手離れよく~」は今回の記事の趣旨とは少しズレるのでスルーするけど)

得意先の言いなりにならない

「得意先の言うなりにならない関係を築く」っていうのはとても大切なことだと思う。

 

ここでいう関係構築は、「良い仕事をして信頼を得る」「利他の精神」とかいう綺麗ごとではない。

早い話が、「力関係」だと思っている。もちろん偉そうにする必要はなくて、対等であればいい。

 

例えば、「もっと安い税理士事務所あるよ」と言われたときに「じゃあそちらにどうぞ」と言えるなら対等。

「じゃあもっと安くしますので依頼してください」なら、自分が弱い状態かもしれない。

 

(めちゃくちゃ言葉悪いけど、これしか思いつかなかった)

生活レベルを上げすぎない

対等な状態を作り上げる基礎となるのが、生活レベルを上げすぎないことだ。

目安としては、「この案件がなくなっても大丈夫、生活できる」と言えるかどうか、だと思う。

常にそう言える状態なら、無理して安い案件を受けなくて済む。

 

そういうスタンスでいれば、常により良い仕事との入れ替えを狙えるし、勉強や営業といった投資もできるし、金銭的にも精神的にも時間的にも余裕ができる=幸せを感じられる。

 

生活レベルについては、ひろゆき氏は違う本でもたくさん語っている。


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目の前のことで精一杯にならない・未来への種蒔きをする

言いなりにならないこと、そのために生活レベルを上げないこと。

これらは、「目の前のことで精一杯にならない」「未来への種蒔きをする」ためだというのが僕の考え。

 

つまり、現在にある程度余裕がある状態を作って、未来をより良くするための行動をすることだ。

「目の前のことで精一杯にならない」「未来への種蒔きをする」。

この2つの流れを作るのは、成人した頃から僕が常に意識していることだ(このブログも、この流れを維持するための軸でもある)。

 

例えば僕の場合、資格試験の受験中は、生活レベルはギリギリまで下げて、勉強するお金と時間を捻出していた。

今も必要以上に上げないようにすることで、お金と時間に余裕を持たせているつもりだ。

 

先ほどとは真逆の「生のスパイラル」には不可欠な要素だと思っている。

 

数字をチェックする

「目の前のことで精一杯にならない」ってことを突き詰めて考えると、数字やお金のチェックをすることが土台になる。

仕事・プライベートのお金の流れを両方について、

  • 1社依存になっていないか
  • 収入の柱を複数持ってリスクヘッジできているか
  • お金(個人の貯金を含む)は増えていっているか
  • 投資対効果は上がっているか
  • 損益分岐点に余裕はあるか
  • 生活費と経費が増えすぎていないか
  • 今後の資金繰りはどうなっていくか

といったことを常にチェックしていく。

 

仕事はお金を稼ぐことで、プライベートはそのお金を回していくこと。別々ではなく一体だ。

だから1つの流れとしてチェックをしていくことで、トータルでの問題点が見えてくる。

 

お金の流れさえ問題なければ、「目の前のことで精一杯」にならずに済むし、「未来への種蒔き」をする余裕も生まれる。

だからこそ、規模を問わず日々の経理が大切だと考えている。

預金残高が増えていっているか、生活費が増えていないかのチェックだけは、僕はサラリーマン時代からやっていた。

強くなるための努力

ここまではどちらかというと守りの意識の話だった。

加えて、「もっと強くなる」という攻めの意識も必要だと考えている。

 

僕は、お客様は自分の鏡だと思っていて、変なお客様がきてしまうのは自分のレベルが低いからだと考えている。

力のある同業者は、変な人を寄せ付けないオーラを持っている。

(また言葉が悪くなってしまったけど)

だからこそ、今でも毎日欠かさず勉強しているし、熱を保てるように工夫をしている。

参考記事:こち亀両さんの「今にみておれ!!」の精神で、ムカつく奴・悔しさ・理不尽をモチベーションに変える

その他参考になった部分

他にも、

  • 連想睡眠法
  • 大きすぎる案件を疑え
  • 上手く行っているときほど悲観的であれ
  • 新しいことにはとにかく首を突っ込んどけ
  • 名刺についての考え方

など、「さすがに長いこと経営をしている方だな」と思わされることが多く、参考になることがたくさんあった。

経験則とロジックが良い感じのバランスで混じっているのがひろゆき氏の本の特徴かもしれない。

 

ひろゆき氏お得意のベーシックインカムについての記述もたくさんあったが、これは読み物として楽しく読ませていただいた。


[編集後記]

昨日は午前中だけ仕事、午後はオフ。

仕事環境を整えるため、自宅の家具などの入れ替えを進めています。
やっとひと段落して、自宅でも集中できる環境を作れました。仕事も趣味も頑張ります。

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この記事を書いた人 入野 拓実
独立4年目の31歳。自称「とっつきやすい系税理士」
中小企業やフリーランスの税務顧問、相続税申告のほかに、
自力申告・独立支援・法人化などのコンサルティング業務を行っています。
各種セミナー、執筆実績多数。
1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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