人(同業者)と比べることをやめない理由




ここ数年、積極的に自分と人を比べるようになりました。

優越感を感じるための比較・劣等感を感じてしまう比較

20代の頃勤めていた税理士法人の代表は、全方位にマウンティング(当時そういう言葉はありませんでしたが)を取る人でした。

口を開けば、

「ひとりでやってる税理士・会計士なんて~」
「今の試験はヌルいから若手は無能」
「俺は昔○○(某大手監査法人)にいて~」
「ウチはこんなに伸びている、ウチはこんなに素晴らしい」
「顧問先の○○(某大手企業)はこうやって取った」

といったような悪口や自慢ばかりで、聞いているこっちはウンザリでした。
1㎜の未練もなく「辞めよう」と思えたので良かったかもしれません。

(延々と代表の悪口言ってる人たちも嫌いでしたが。「今に見てろ」って思わんのかと)

優越感に浸るための比較、マウンティングに意味はないな、と考えるようになったキッカケです。

 

一方、劣等感を感じてしまう比較にも意味はありません。

税理士試験の受験生だったころは、

「自分と同時期に試験を始めたのに、自分より早く受かった人」
「既に資格を活かして活躍している人」

を見るのが辛かった覚えがあります。
(この人と比べて自分は…)と、どうしても劣等感を感じてしまっていたのです。

人と比べるのはいけないこと?

最近、「人と比べるのは意味がない」「幸せになれない」という風潮が強いです。

↑のようなエピソードがキッカケで、以前は僕もそう考えていました。

 

確かに、優越感や劣等感を感じてしまう比較には、意味がないと思っています。

感情が無駄に揺さぶられるだけですし、その感情の根拠が正しいかって言うと微妙ですし。


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ですが、感情的にならず、「人との違いを知るため」に比較することは良いことだと思っています。

そう考えるようになってから、積極的に人と比べる、特に同業者と比べるようになりました。


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自分と人の違いを知るために比べる

ビジネスでは「人と違う」ということが大切だと思っています。
スキルでも、キャラでも、見た目でも、経歴でも、発信でも、何でも。

違いがあればその他大勢に埋もれずにすむ=ポジションを確立できるからです。

 

だからこそ、自分と人の違いを知るために、積極的に比較しています。

大切なのは、「違いを作ろうとする」ことではなく「違いを見つけること」かなと。
素の自分のままでいるだけで他と違っている状態のほうが、ラクですので。

僕の場合だと、
比較的若いとか、スーツ着ない腕時計しないとか、髪が明るいとか、弱そうとか、笑顔でいられるとか、雑談が苦にならないとか、電話FAX使わないとか、ブログ平日毎日書いてるとか、
「素の自分」こそが武器だと今は理解しています。

自分を正しく理解して、強みを知るためにも、人と比較することはオススメです。

 

同業者のブログを読んだり、同業者と会って話したりするのも、
「楽しいから」というのが大前提ですが、違いを知るためにやっていることでもあります。

  • 地方都市で開業→東京の方・小都市の方の話が参考になる
  • ネット営業中心→リアル営業中心の方の話が参考になる
  • 男性→女性の方の話が参考になる
  • 法人メイン→相続メイン・個人メインの方の話が参考になる
  • ひとり事務所→人を雇っている方の話が参考になる

といった発見もあります。

 

比較すると自分よりすごい人だらけですが、だからといって傷つくことはもうありません。

そういう方の背中を見て「もっと頑張ろう」と思うだけです。

自分に自信もありますし。

あからさまにディスられたりマウント取られたら落ち込むかもですが…。


[編集後記]

昨日は、単発コンサルティング(法人化コンサルティング)。
法人化することは決定している方でしたので、設立前後のことをみっちりと。

娘が、明日僕と会えることを楽しみと言ってくれました。
ということで札幌行ってきます!

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この記事を書いた人 入野 拓実
独立4年目の31歳。自称「とっつきやすい系税理士」
中小企業やフリーランスの税務顧問、相続税申告のほかに、
自力申告・独立支援・法人化などのコンサルティング業務を行っています。
各種セミナー、執筆実績多数。
1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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