「これって経費になりますか?」という質問を受けることが結構多いです。
経費になる・ならないは、条文に「これは経費になる」「これはならない」と1つ1つが明文化されているわけではありません。
事業に関係があるもの=経費ですから、一般常識としての判断や、個別的な判断が必要です。
そこで、経費にするかしないかを自分で判断するためのポイントを書いてみます。
1.事業に関係があるか?
当たり前の話ですが、事業に関係のあるものでないと経費になりません。
事業に関係あるかどうかは、その支出の目的が
- 売上を増やす
- 支出を減らす
- 仕事を行うために必要
基本的にはこの3点のいずれかに当てはまる必要があります。
勿論、実際に売上が増えなくとも、増やす見込みがあったならOKでしょう。
プライベートでしか使わないモノ、家族旅行、自分1人の飲み代などは当然事業に関係がない(上記3点に当てはまらない)ため、経費とはなりません。
2.説明できるか?
事業に関係あるかどうかは、主観ではなく客観的に判断する必要があります。
主観的な判断だと、事業との関係性を都合よく解釈してしまいがちです。
客観的にOKかどうかについては、家族・友人・恋人などに堂々と説明できるか?を考えてみてください。
- 一人で行ったキャバクラ代
- 家族との旅行代
こういったものを経費にしようとすれば、事業との関係性をちょっとでっちあげる必要が出てきます。
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パッと思いつくのは、接待で行ったと誤魔化したり、疲れをとるために行ったから仕事に関係あるとかの苦しい言い訳でしょうか。。。
そういう嘘や言い訳の入り混じった説明は、家族・友人・恋人には恥ずかしくてできないハズです。
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このような後ろめたいものは経費に入れないでおきましょう。
経費にするには「ストーリー」が必要
経費として認められるためには、その支出が事業をする上で必要だったというストーリーが必要になります。
ストーリーといっても、筋書きを1から書くわけではありません。
ここでいうストーリーとは、「事業に関係がある」という事実です。
そしてその事実が合理的であり必然性があれば、ストーリーを他人に説明することができるはずです。
それが経費の裏付けとなります。
経費になるかならないかは、本来は税理士にはわかりません。
ストーリーを知っているのは社長・事業主だけだからです。
例えばガソリン代・事務用品代などの出費は、一見すると経費っぽいですが、プライベートか事業かを知っているのは事業主だけです。
逆に言うと、一見事業に関係なさそうでも、堂々とストーリーを説明できるなら経費でしょう。
判断に迷うことや会計や税務上の取り扱いなど細かい部分も本当はありますが、、この点を抑えておけば大きくハズすこともないはずです。
上記の2つの判断ポイントは、経費になる・ならないではなく、経費にする・しないを自分で判断するためのものです。
この記事がその判断の軸となれば幸いです。
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1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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