税理士になるには・税理士試験に合格するためには、”今までの自分を捨てる覚悟”が必要




税理士試験を最後に受験してから2年以上が経ちましたが、ふとした時に受験生活をしていた頃のことを思い出します。

あの頃の自分の言動を思い返すと、「ちょっとおかしかったな」「本来の自分ではなかったな」と。

税理士になるために必要なもの

税理士になるためには、以下のいずれかのルートをクリアする必要があります。

  1. 税理士試験5科目合格
  2. 税理士試験3科目合格+大学院
  3. 国税での一定期間の経験

③の国税ルートを除けば、基本的にはみんな年に1度の税理士試験を受験する必要があります。

 

そして、税理士試験を受験するためには、以下のいずれかの受験資格が必要です。

  1. 大学での法律学or経済学での単位取得
  2. 簿記1級合格
  3. 会計関連の2年以上の職歴

他にも、司法試験合格者や会計士試験短答合格者にも受験資格がありますが、大多数はこの3つのいずれかで受験資格を得ています。

 

この受験資格、どれも簡単ではありませんが、その気になればクリアできなくはないでしょう。

経済的理由で大学に行けなかった人・何かに挫折した人・方向転換したい人。こういった人たちがリベンジの機会を得られるのが税理士試験の良いところだと思っています。

(そもそも受験資格は撤廃or緩和すべきだと思いますし、そういう流れになっているらしいですが)

 

「税理士試験は敗者復活戦だ」という言葉を聞いた時は、「なるほどなあ」と思ったものです。

受験資格と税理士試験合格。これらは税理士になるために必要なものです。

 

税理士試験に合格するために必要なもの

税理士になるためには税理士試験に合格することが必要です。では、税理士試験に合格するために必要なものはなんでしょうか。

 

会計や税法の勉強は、ほとんどの人にとって未体験ゾーン。今まで何を学んできたか、どんな仕事をしてきたかは関係なく、強制的に同じスタートラインに立たされます。

どんな経歴がある人も、逆に何もない人も、ごちゃまぜで0からスタートして同じ土俵で勝負する。税理士試験のおもしろいところです。

 

最近ふと思ったのは、そんな勝負で税理士になれるorなれないを分けるのは、”過去の自分を捨てられるかどうか”という面があったように思います。


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税理士試験は何年間も走り続ける試験ですから、「なんでこんな辛い思いしてるんだろう」とか、ネガティヴになる時期が誰しもあります。

そんな時に、”もっと楽しく生きていた自分”あるいは”ダメだった自分”という過去と決別できるかどうか。

それが楽しい過去であろうと辛い過去であろうと、今感じているネガティブを上回る強さで「戻りたくない」「新しい自分になりたい」と思えれば、走り切ることができます。

 

僕自身、もともとだらしなくて怠け者です。そんな過去の自分が嫌だったからこそ、頑張れたのだと思います。

捨てたい過去や負の感情が大きい=新しい自分になろうとする気持ちが強い人ほど、長期間の試験を戦い抜く強さを持っているのかなぁと。

僕の受験仲間で合格された方は、そういった方が多かったように思います。

 

“今までどう生きてきたか”は一切問われない

税理士って、良くも悪くも面白い人が多いです。

一癖も二癖もあって、バックボーンに強烈なコンプレックスがある人たち。

税理士試験が敗者復活戦的な性質を持っていることも関係あるのでしょう。

 

そして、ちょっとくらい「うぜえな」って思えるくらいの人のほうが、僕は好きだったりします(積極的にかかわるかは別)。

 

有名大学を出ている人もいれば、中卒・高卒の人もいる。

この道一本の人もいれば、全くの別業種にいた人もいる。

若い人もいれば、40代、50代から目指し始める人もいる。

 

“今までどう生きてきたか”は関係なく、全員が0からのスタート。

だからこそ色んな人がいて、そんな人たちが同じ土俵で勝負するのはおもしろいなあ、と。

自分で負い目に感じていたことも、合格して自信がつけばチャラになりますし、むしろネタになり得るくらいです。

 

ちなみに、自分を捨てて受験生時代を戦い抜いた後も、勝負は続きます。

ですがその勝負は苦しいものではなく、むしろ楽しい、おもしろいものです。

わけのわからん試験委員や不透明な採点基準を気にする必要なく、フラットな気持ちで自分自身を高めることだけを考えればいいからです。


[編集後記]

昨日は午前中は事務所内、午後はコメダ珈琲でお客様と打ち合わせ。

肌荒れがひどすぎてケミカルピーリングに通い始めました。
妻に勧められた基礎化粧品の効果もあってか、少しずつ改善してきたような。

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この記事を書いた人 入野 拓実
独立4年目の31歳。自称「とっつきやすい系税理士」
中小企業やフリーランスの税務顧問、相続税申告のほかに、
自力申告・独立支援・法人化などのコンサルティング業務を行っています。
各種セミナー、執筆実績多数。
1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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