【税理士試験】他校の教材や予備校の教材以外のモノに手を出すことについての是非

財務会計講義




税理士試験の願書の提出時期になりました。いよいよ直前期に突入という雰囲気になりますね。

この時期になると、不安になって予備校が信じきれなくなったりして、予備校の教材以外のモノに手を付けたり、他校の教材に手をつけたりしたくなるものです。

僕もそうでしたし、実際手を出しまくっていたので、気持ちはとても分かります。ただ、それが正しかったのかどうかは未だに疑問です。

自分の受験経験をもとに自分なりの意見を綴っていきます。

色々やったけど、点数には繋がらなかった

僕の場合、簿記論以外の科目は、全て予備校の教材以外のモノに手を出しました。

具体的に言うと…

財表…「財務会計講義」などの基本書や、会計諸則集、会計人コースなどの読み込み。
法人…ケーススタディなどの実務書、判例、国税庁HPの質疑応答などの読み込み。
酒税…国税庁HPの質疑応答などの読み込み。
相続…相続税と財産評価の図解、国税庁HPの通達・質疑応答などの読み込み。

などなど、基本的には実務書や国税庁HPの読み込みなどを行っていました。

どの科目もそれなりに時間をかけたのですが点数に繋がったことは1度もありませんでした。

正確に言うと、これらの勉強で知ったことは、一度も試験に出ませんでした。

予備校を信じるのが最短距離

今思えば「知ってるか知ってないか」で差がつく程度のことは、予備校はほぼ全ての論点を網羅してくれていました。

例えば、財表では基本書を読みましたし、相続では図解シリーズを読み込みました。

これらって、確かに少しは予備校で知りえない論点もありますが、大部分は予備校のテキストと同じことがより難しい言葉で書かれているだけです。

それもそのはず、これらを受験対策に特化してまとめたものが予備校テキストなわけですから。わざわざ回り道する必要もなかったな、と感じています。

あと、法人では事例集や判例も読みました。これもその事例がそのまま出たら解答できますが、確率的にそんな上手い話があるはずもなく。


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取れるところは予備校で習った知識だけで取れるし、取れないところはちょっと実務書を読んだ程度の付け焼刃の知識では取れません。

今だからこそ言えることですが、これらの僕の行動はハッキリ言って自己満足に過ぎなかったと思います。

「手を広げること」自体が目的になっていないか、それで満足していないか。一度冷静になって自分を見てみましょう。

他校の教材に手を伸ばすべきか否か

受験していると、「大原はこんな理論も覚えているらしい」「TACのほうが範囲が広いらしい」など、色んな情報が入ってきます。


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大原生ならTAC、TAC生なら大原の教材が気になってくるのはある意味当然のことです。

僕(ずっと大原生)は酒税法と相続税法でしかTACの教材に手を出しませんでしたが、これは実務書読むのとかに比べると「アリ」です。

理由はというと。

僕が受けた年の法人では、大原ではノータッチなのにTACでは直前に抑えていたものが出たり、大原では理論テキストの補足として端っこに簡略化して書かれていたけどTACでは理論マスターに載っているものが出ました。

逆に相続では、TACでノータッチだったのに大原では理サブに載っているもの、TACではCランクなのに大原ではAランクの理論が出ました。

予備校以外のものに手を出すよりは、他の予備校の力を借りるほうがよほど効率的です。

ただし、テキストを隅々まで読み込んだり、問題集に手を付けたりは時間対効果が悪すぎますし、頭がごちゃごちゃしてしまうのでNG。

自分の通っている備校で抑えていない論点を抑え、理論のランク表を参考にする程度にしましょう。

ただし、通っている予備校で習っている論点を全て抑え、安定して1割に入ることが先決です。

それまでは他校の教材に手を伸ばすのはやめましょう。

それでも手を広げたい人に伝えたいこと

模試で常に上位3%以内、理論は全て完璧に持っていける、テキストの内容は全て頭に入っている状態で、他校の教材も潰した。

ここまでやりこむと正直やることなくなってきますから、他に手を伸ばすのもアリです。ただし1つでも足りないなら、そこを潰すほうが合格に近づくでしょう。

モノとしては、国税庁HP・図解シリーズ・評判のいい事例集なんかがオススメではあります。

ただし、ちょっとでも「?」が頭に浮かんだら、深追いはしないでくださいね。頭の中がゴチャゴチャになる危険がありますし、何より時間の無駄です。

あと、本試験まで2週間を切ったらこれらは封印して、初心にかえり、予備校の教材に戻りましょう。

それ以前の期間でも、予備校テキストほったらかしってことはないようにしましょう。

浮気してる間に、本命である予備校テキストの内容が抜け落ちてた、なんてことになったら目も当てられません。

税理士試験は、「攻め」ではなく「守り」が大切な試験です。

他人を蹴落とさなくても、自分の力さえ発揮すればいいのです。

競争試験だからといって、他と差を付けようと考える必要はありません。

予備校カリキュラムを抑えるので精一杯な人が9割なんですから、「他の教材に手を付けてみようか」とまで考えられる余裕があるのなら、その力を発揮するだけで合格できます。

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この記事を書いた人 入野 拓実
独立4年目の31歳。自称「とっつきやすい系税理士」
中小企業やフリーランスの税務顧問、相続税申告のほかに、
自力申告・独立支援・法人化などのコンサルティング業務を行っています。
各種セミナー、執筆実績多数。
1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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