経理・財務の仕事は、専門用語や細かい数字のオンパレードです。
それらを専門的な知識を持たない方に対して説明するためには、わかりやすい資料を作る必要があります。
決まったフォーマットや、専用ソフトで自動的に作成される資料も悪くはないのですが、
- 受け手のレベルに合っていない
- 求められている情報が載っていない
ということにもなりがちです。
とはいえ、自分で資料を作成するのは難しいし、特に僕は美的センスがありません。
なので、わかりやすい資料を作るために、上場企業のIR資料を参考にしています。
色んな会社の決算説明資料を見てみる
IR資料の中でも「決算説明資料」が特に参考になります。
図や色使いなど、各企業によって特色があって、面白いです。
IR資料がわかりやすいことで評判のサイバーエージェント、コロプラに加え、僕が個人的に気に入ってるコメダ珈琲の3社を見てみます。
B/Sを見せる
まずは、最も重要なバランスシート。
サイバーエージェント、コロプラ、コメダの順で並べてみました。
どの会社もこざっぱりと見やすい表です。
3社の共通点は、
- 流動・固定・資産・負債という4区分でざっくり見せる
- 重要な項目(現預金など)は内訳表示
- 前期比較、増減
という点です。
サイバーエージェントとコロプラの推移の見せ方、コメダのキャッシュフロー計算書も参考になります。
P/Lを見せる
次は損益計算書。
やはり、重要な数字のみを絞って見せています。
グラフを見せる
決算書をざっくりと見せた後は、その内容がグラフで説明されています。
サイバーエージェントの販管費のグラフ。
直感的に増減が把握できます。
コロプラの売上高&営業利益の推移グラフ。
販管費の内訳データなどと併せて読んでみると、おもしろいです。
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コメダの営業利益の増減原因グラフ。
決算短信を見てみる
決算説明資料だけでなく、決算単身も参考になります。
(決算短信はどこの会社も基本的に同じ形式です)
B/S、P/L、キャッシュフローの主な情報がシンプルにまとまっていることがわかります。
中小企業だとこれでも情報が多すぎるかなーという気もしますし、文字だらけで味気ない印象もあります。
料理のしがいがある部分です。
中小企業向けにアレンジして実践してみる
こうして眺めてだけでも、色々学ぶところがあります。
「何が重要な数字なのか」がわかりますし、同時に「何がいらないのか」もわかります。
シンプルな決算書やグラフで全体像を見せる → 詳細を説明する、という手法もすぐに使えます。
ただ、IR情報は、投資家向けかつ万人向けに作られています。
経理の現場で使うには、経営陣(主に社長)の理解度に合わせてアレンジしていく必要があります。
例えば、
- 用語解説を入れる
- もっとわかりやすい言葉に置き換える(YonY→前年同期比、1Q→4-6月)
- 百万円単位→千円単位(場合によっては万単位、億単位)
- 良い部分だけでなく悪い部分に注目する
など。
そして、資料はあくまで参考用という意識も大切だと思っています。
メインはあくまで言葉(文字)での説明ですから、それを磨くことが大切です。
社長とコミュニケーションを取って、求められている情報を常に把握しておく必要もあります。
ちなみに、IRグッドビジュアル賞というのもあります。
気になる方はググってみていただければ。
引用元:株式会社サイバーエージェントIRライブラリ
引用元:株式会社コロプラIRライブラリ
引用元:株式会社コメダホールディングスIRライブラリ
[編集後記]
昨日は、事務所にこもりっきり。
帰宅が遅れると(といっても18時くらいですが)、妻と娘はもうご飯を食べ終わっていて、一人で食べることになります。
そうなると、娘が寄ってきて「ちょーだい、ちょーだい」と、延々と…。
食べる時間が倍になります。可愛いから良いですけど。
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1989.3.6生まれ。妻・娘と3人暮らし。
スーツよりセットアップ派。
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